浄水器商売といえば、一時期、お年寄りを狙った悪徳商法などもあり、超一流メーカ以外の訪問販売型浄水器は、世間的に信用は地に落ちていた。
そんなときに原発事故による放射能漏れ。事故直後のペットボトルのミネラルウォーター買占め騒動。首都圏各地の浄水場から基準値を超える放射性ヨウ素やセシウムの検出報道。
その直後から、放射能の除去を浄水器でという根拠のない商法があったが、政府高官だったか、「浄水器では放射能除去はできない」という報道の後、影をひそめました。
しかし東京電力が、原子炉冷却水の放射能汚染水の処理として、天然石のアクセサリーなどにも使われるゼオライトという鉱石が使われているという報道に、ゼオライトと同じ効果のある触媒を使っていると謳う浄水器が出回るようになり、消費者を惑わすものが多く出回っているというのが現状です。
いちおうゼオライトを溶解して体内に入れるものは薬事法で禁じられました。
また高価ではありますが、実際のゼオライトをフィルターにした浄水器も登場しました。
ゼオライトは油を除去する触媒として、タンカーのオイル漏れなどに広く使われていましたが、ゼオライトにある細かい空隙に分子を吸着させるというもので、放射性ヨウ素をセシウムも一部吸着できたというものです。
しかし、空隙は無限にあるわけでもなく、吸着にも限界があります。しかも吸着したゼオライトは被爆しており、元々水に溶けやすいですから、限界を超えれば、今まで吸着した分も一機に出てくる可能性があります。
そのためある程度の効果を出すには、ゼオライトが溶けださないうちに、空隙が限界になるまえに、こまめに触媒を取り替える必要があります。
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特に注意すべきは、ゼオライトのフィルターを称して厚さ1cmあるかないかのもの。実際、東電が使用している触媒は長さ十数mもあり、数日で交換していますから、1cmでは、無意味だといえるでしょう。
放射能除去を目的をした浄水器選びなら、ゼオライトフィルタの厚さにも留意する必要があります。
他の触媒と混合したものでも、ゼオライトだけの重量や体積を明示してあるものを選び、その数値から判断する必要があります。
ただし、いずれにしても、最も恐るべきはプルトニウム。おそらくプルトニウムに対しては、何を持ってきても効果ゼロと言ってよいでしょう。最近の報道で放射性ヨウ素という声は全く聞かなくなったように半減期の短いものは自然となくなります。
今後の報道などで留意しなければならないのはプルトニウムの検出報道でしょう。